蝕みの果実 Seven Easy Pieces No.398
収録作品 セレクション・ブルウ Baseball からっ風の街 Wrestling 黄金の眼 Mountain climb コリア・タウン Taekwondo 梟の流れ Rifle Shooting 斑らの蝶 Boxing ミセス・ジョーンズの死 Athletics
短編集。舞台は全てアメリカ。主人公は日本育ち。表題作というのはないので、この、共通点から見出したタイトルなんだろうな。主人 公たちは、何かに呑み込まれる途中。といった状態だ。いや、逆に、体を蝕む果実を食そうとしているところなのか?「からっ風の街」「 黄金の眼」なんかはセンチメンタルだ。「ミセス・ジョーンズの死」は謎解きも入ってておもしろかった。ラストが印象的なのは、「コリ ア・タウン」。(02/10/30)
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船戸 与一
講談社 単行本 1996年10月11日第1刷 1,748円 装幀 多田和博 写真 芝田満之
初出 「問題小説」 セレクション・ブルウ(’86・7) からっ風の街(’87・11) 「小説新潮」 黄金 の眼(’88・10) コリア・タウン(’93・7) 梟の流れ(’93・12) 斑らの蝶(’95・7) ミセス・ジョーンズの死 (’96・4)
負け犬どもの狂宴が始まる。 待望久し、 冒険小説の第一人者が10年の歳月をかけて書きついだ作品集 ついに刊行!(帯)
べつに格別の意味があるわけではないが、 ここに集められた短編にはふたつの共通項がある。 まず舞台がアメリカ合衆国。 次に、 主要登場人物が何らかのスポーツに関係している。 作品の執筆はほぼ十年まえからぽつりぽつりと行われたもので、こうして七編を集め てみると、十年間の日米関係の変遷がおのずと浮かびあがる。 それはそれで一興だろう。 著者のことば(帯)
そうか、冒険小説ってゆーのか。彼の
描くジャンルは。ジョーンズさんって、鈴木さんくらいある名前?それとも、Me and Mrs. Joens から?読んだ当時は
気づかなかったけど、ミセス・ジョーンズって…代名詞なの?Amazonの著者名が舟戸になってる。なんでだろう。
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2004/12/31更新