蚊トンボ白鬚シラヒゲの冒険 No.523

主人公は蚊トンボだ。最後まで読めばわかる?設定は突飛、そして、設定自体については疑問はさしはさまれない。主人公(人間のほう )がそういう性格だから。主人公の青年の誰との会話をとっても、おかし味があるが、蚊トンボとの会話は筆頭だろう。極楽トンボなコン ビ。(03/04/22)

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藤原 伊織  昭和23年大阪府生まれ。東京大学文学部仏文 科卒。昭和60年「ダックスフントのワープ」ですばる文学賞を受賞。平成7年、「テロリストのパラソル」で江戸川乱歩賞を受賞、さら に翌年、同作品で直木賞も受賞、絶賛を浴びる。著書に「ひまわりの祝祭」「てのひらの闇」「雪が降る」がある。

講談社 単行本 2002年4月20日第1刷 1,900円 装幀 多田和博 装画 西口司郎

心に闇を抱え、 傷ついた者たちの 凄絶な戦いがはじまる! 裏社会の経済戦争に巻き込まれ、年上の恋人・真紀がさらわれた――  切なさが弾ける。待望の最新長編!(帯)

ランナーの道を断念して以来の全力疾走をした日、 若い水道職人・達夫は、羽音とふしぎな声を聞く。 奇妙な能力をもった蚊トンボ <白鬚(シラヒゲ)>が頭に侵入してきたのだった。 達夫はシラヒゲの力で、オヤジ狩りに遭って いたアパートの隣人・黒木を救う。 黒木は、株取引で巨額の損失を暴力団に与え、血眼で行方を追われる身だった。 彼らは、黒木の居 場所を達夫に吐かせるため、恋人・真紀をターゲットにしたが、 凶悪な気を放つ赤目の男の介入に、達夫は闇社会に真っ向から挑む道を 選んだ。(帯)

なんで、こういうラストなのか、なん で、主人公がこんなふうなのか。なんで、いつもいつも似た登場人物像なのか。その辺が魅力なのか。なら、なんで、カトンボなのか。謎 。でもなぁ。このラストはなぁ。


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2004/12/31更新