冷静と情熱のあいだ

冷静と情熱のあいだ　Ｒｏｓｓｏ　Calmi Cuori Appassionati　Ｎｏ．１０９

「いい人」っていい人にしかなれないのかぁ…。ふぅ…。でも、「いい人」の反対は「ヤナ奴」で、「悪い男」ではないんだそーだ。わかったようなわからんような。マーヴのその後の方が、二人のその後より気になるぞぉ。(01/10/28)

赤→青の順番を薦めます（読書日誌１０１－１１０へのコメント）

江國　香織　　一九六四年東京生まれ。八九年『４０９ラドクリフ』でフェミナ賞を受賞。童話的作品から恋愛小説、エッセイから翻訳まで幅広い執筆活動の中に独自の世界を築き、現在に至る。『きらきらひかる』『こうばしい日々』『なつのひかり』『すいかの匂い』『神様のボート』『薔薇の木、枇杷の木、檸檬の木』、書き下ろし詩集『すみれの花の砂糖づけ』など、つねに清新な感性と洗練を重ねた文章で多くの読者から愛されている。

角川文庫　え　４－３（角川書店）１２１２６　平成１３年９月２５日初版発行　本体４５７円（税別）　Illustrarion　CHIZU TAKAGI 　１９９９年９月角川書店より単行本（bk1　amazon）、　２００１年６月「Ｂｌｕ」と合本した愛蔵版（bk1　amazon）刊行

穏やかな恋人と一緒に暮らす、静かで満ち足りた日々。これが私の本当の姿なのだろうか。誰もが羨む生活の中で、空いてしまった心の穴が埋まらない。　十年前のあの雨の日に、失ってしまった何よりも大事な人、順正。熱く激しく思いをぶつけあった私と彼は、誰よりも理解しあえたはずだった。けれど今はこの想いすらも届かない――。　永遠に忘れられない恋を女性の視点から綴る、赤の物語。（裏表紙）

ｂｋ１の文庫版のＩＳＢＮコードが違っているので、ご注意。冷静と情熱のあいだ。瞬間のことなのか、場所のことなのか、気持ちのことなのか。どこにあるんでしょう。それが来ることに、あることに、気づくことはあるのでしょうか。真っ当に読むと、体力がいる作品でした。何かを剥がされるようで。イタリアの街でイタリア語と英語と日本語が交錯するのはなかなかの雰囲気です。

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2005/03/27更新