蛇の石スネークストーン 秘密の谷 The Snake-Stone No.155

名前を与えられるとは、親子になるとはどーゆーことなんだか。と、考えてしまう作品でした。あまりにもサミーの母の回想が暗く、サ ミーが生き生きしているので、「こりゃ、男が女を想像して書いてるな」と思ったら、逆でした。まだまだ修行が足りんなぁ 。(01/12/1?)

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Berlie Doherty B.ドハティ  1943年、イギリス・リ バプール生れ。ダラム大学で英文学を専攻。ソーシャルワーカーを経験後、’79年より執筆を開始。詩、脚本、児童文学、小説と作品分 野は幅広い。邦訳作品に『シェフィールドを発つ日』『ディア ノーバディ』(それぞれ’86年、’92年のカーネギー賞を受賞)、『 蛇の石スネークストーン 秘密の谷』がある。現在、シェフィールド近くのダービシャー在住。Photo(c) John Seely

新潮文庫 ト 16 2(新潮社)6634 文庫 平成13年3月1日発行 476円 カバー装画 松尾たいこ 1997年12月 新潮社より『アンモナイトの谷』として刊行されたものを改題 1995

15歳のジェームズは、有望な飛び込み選手。幸せに育ったけれど、両親は彼が養子なのをオープンにしていた。ふと周囲とのずれを感 じた時、彼は猛烈に自分の誕生の秘密を知りたくなる。お母さんはぼくを欲しくて産んだのか。ぼくは一体何者なんだ……もらわれてきた 時身につけていた蛇の形の小さな石と「サミーをおねがい」の紙片を手に、ジェームズは旅に出る。『アンモナイトの谷』改題。(裏表紙 )

『ディア・ノーバディ』と比較される 事が多いようだ。実際、祝福されない妊娠と出産を取り扱っているということで、両者は共通しているらしい。読んでないから知らないけ ど。家族というものと、自分のルーツを探したいという欲求は別のもので共存してもいい。ってゆー話。かな。と思ってる 。


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2004/12/31更新