ナイロビの蜂 The Constant Gardener No.711

え〜誰が誰で何で何だか。わかったようなわからないような。あまり読まない傾向の話だったかも。ハードなので。こういった追悼のし かたもアリなのか。と。夫婦ってなんだろね。そう。彼は庭師なのだ。(04/01/05)

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John le Carré ジョン・ル・カレ  1931年イギリ ス生まれ。スイスのベルン大学、オックスフォード大学で学び、イートン校で教鞭を執った後、外務省職員としてドイツに5年間勤務。6 4年に退職し、執筆活動に専念。東西冷戦下の諜報活動をリアルに描いた『寒い国から帰ってきたスパイ』で数々の賞を受賞し、一躍有名 になる。スマイリー3部作のひとつ『スクールボーイ閣下』で英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー、83年にはアメリカ探偵作家クラブ 賞グランド・マスターを受賞。近作に『パナマの仕立屋』『シングル&シングル』(ともに集英社刊)がある。

集英社文庫 上巻 ル 4 1・下巻 ル 4 2 (集英社) 文庫 2003年12月21日第1刷 上巻 905円・下巻 85 7円+税 訳 加賀山卓朗 カバー写真 Christin Rodin 装幀 佐村憲一 献辞 存分に生き、そして死んだ、イヴェッ ト・ピアパオリに 2001

ナイロビの英国高等弁務官事務所に勤める外交官ジャスティンは、庭いじりをこよなく愛する中年男だ。礼儀正しく誠実な人柄で知られ ている。そんな彼のもとに、突然、最愛の妻テッサが、咽喉を掻き切られて全裸で発見されたという知らせが飛びこんだ。人類学者リチャ ード・リーキーの発掘現場に向かう車中で、何者かに襲われたのだ。静かな怒りとともにジャスティンは、真相解明に立ちあがる。(上巻 裏表紙)

美しい若妻テッサは、死の直前まで、熱心に救援活動をしていた。ジャスティンは生前の行動を克明に追うことから事件の全貌を解明し ようと決意する。それはテッサの問題に、彼自身が向き合うことだった――第三世界に対する医薬品供与の恐るべき実態、官僚と多国籍企 業の癒着、それを告発するNGO。いったい世界はどうなっているのか。冒険小説の巨匠ル・カレの到達点ともいうべき最高傑作。(下巻 裏表紙)

弔いの方法というのは非常に個人的な ものなんだな。とでも言おうか。なんというか、ジャスティンは、この方法でしか、妻に弔意を表することができなかった。そういうわけ なんでしょうか。読み返していたら、ふと、原題、「The Constant Gardener」は、テッサが死ぬ前のジャスティンの生き方だけでなく、そ の後の、彼の実にConstantに真相を掘り起こしていこうという姿を例えたものだったのか?と思いました。


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2004/09/18更新