曲った蝶番 THE CROOKED HINGE No.530

表題が、何かトリックとかに関係あるのか?と思いましたが、そういうわけでも。ある意味そうなのか?とにかく、一転二転とする推理 ?というか、語り手の考えがおもしろかった。主人公がフェル博士と始終行動をともにするというわけでもなく、フェル博士の助手と言う わけでもなく、なんとなく半端な気もするけど。面白い視点と言えば視点かもしれない。(03/05/01)

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Dickson Carr ディクスン・カー  ジョン・ディクスン・カ ーは一九〇六年にアメリカで生まれた。しかしその後イギリスに居住した期間が長く、このため「人名辞典」などでは米―英作家と呼ばれ ていた。一九七七年死去。推理小説に手を染めたのは一九三〇年、二十五歳のときの「夜歩く」からで、これの成功が契機となって、推理 小説作家として創作に専念することになった。平均一年に二冊半のスピードで作品を発表し、その数は七十七冊、大部分が長編で短編は四 冊にすぎない。カーは純粋の謎とき作家で、数多くのトリックを創案したが、特に密室トリックの独創性においては質量ともに他の追随を 許さない。そしてこの密室トリックと並ぶカーの特色は怪奇趣味にある。カーは小説の背景に、しばしば魔術、怪談、残虐、恐怖等のオカ ルティズムを使用するが、そうした超自然的背景と科学的犯罪の結合が生む異様な効果がカーの魅力ともいえよう。カーは本名のほかにカ ーター・ディクスン名義のペンネームを用い、作中の名探偵もカーの場合はギディオン・フェル博士、ディクスンの場合はヘンリ・メリヴ ェル卿(通称H・M)を登場させているが、作風にも探偵の性格にも本質的な差異はない。このほか初期の作品に、パリの探偵バンコラン が活躍する。代表作は「皇帝のかぎ煙草入れ」「帽子収集狂事件」など。

創元推理文庫 M カ 1 10(東京創元社)文庫 1966年4月15日初版・1996年8月23日22版 515円 カバー  市川泰 訳 中村能三 献辞 ドロシー・L・セイヤーズへ 友情と尊敬をこめて 1938

ケント州の由緒ある家柄の准男爵ファーンリ家に、突然、現在の当主は偽者であり、自分こそ本物だと主張する人物が現われた。真偽の 鑑別がつかないままに現在の当主が殺されるという事態にまで発展した。少年時代、有名なタイタニック号沈没のさいに、この両者は入れ かわったのであろうか? さしもの名探偵フェル博士も悲鳴をあげるほどの絶対不可能犯罪の秘密? 全編をおおう謎に加えて自動人形や 悪魔礼拝の魔術趣味横溢する本編は、本格愛好家への格好の贈物である。(p1)

なんとなく、会話文中に括弧が出てき たりと、どーにも読みづらい点もあるにはあったが、まぁおもしろかった。##足がないってのは、ちょっと、わ からないなぁ。##意外というか、伏線なしというか。強いて言えばあったといえないこともない。くらいで。Amazonは表紙 画像なし。bk1も、こんな怖いのだったかなぁ。ちがったような。


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2004/12/31更新