ダンスシューズが死を招く Loves Music, Loves to Dance No.364

あの人もこの人もみなちょっとづつ怪しく書いてある。この辺はうまい。でも、なんだかこの長さで収拾がつかないくらい詰め込みすぎ ちゃった感じ。ここで、こいつに関しては終わりなんか?ってのもある。ま、主人公が似てるのは、しょーがないのかなー。ある程度ワン ・パターンを楽しみたいってのも確かにあるし。ラストが似てるのもね。(02/09/01)

メアリ・H・クラークのページへ 作品名順一覧 たへ 作品名順一覧 Lへ 読書日誌へ bk1 amazon


Mary Higgins Clark メアリ・H・クラーク  1929年ニ ューヨーク生れ。幼な馴染の夫と死別後、ラジオのプロデューサーとして働きながら5人の子を育てた。’77年『誰かが見ている』でベ ストセラー作家となり、速い場面転換と視覚的サスペンスに富んだ描写で多くのファンを魅了している。『子供たちはどこにいる』『いま は涙を忘れて』など。 Photo Helen Marcus

新潮文庫 ク 4 8(新潮社)5646 文庫 平成8年2月1日発行 640円 訳 深町眞理子 カバー装画 藤田新策 解説  深町眞理子 カバー印刷 錦明印刷 デザイン 新潮社装幀室

右足にダンスシューズ、左足はブーツという奇妙な死体が発見された。15年前にも同様の事件があり、犯人は捕まっていない。一方、 TVプロデューサーのノーナは、デート相手を募集する個人広告の実態を探る番組を企画し、親友2人を実験に誘っていた。彼女たちは様 々な相手と時を過し、結果を報告しあうが、宝飾デザイナーのエリンがあるデートのあと姿を消してしまう……。(裏表紙 )

強いて言えば、犯行のワケが明確じゃ ない。ってことが欠点。え?欠点が大きすぎる。そうかも…。でも、読んでるうちはんなこたぁ、気にならない。読み終わってしばらくし てから、そーいえば、##ポターズはもっと疑われなくてよかったのか?なんかわざわざ、うっかりエリンに手の 跡を残したことが描写されてたが。とか、スラットンは、結局ナンとどーゆー関係だったのか、とか、ガスと、以前の勤務先の死体の関連 は?とか、クリスマスにダーシーが贈った手帳は「カレンダー式の備忘録」のことか?なら、「なにもかも」書いてあったのか?# #とか。とかとか。全部書いてたら、多分、1.5倍くらいの厚さになって、クラークらしい?お手軽予定調和的サスペンスフルな作品に 仕上がるのは難しかったでしょう。こんなもんか。ってなんか失礼な言い方になっちゃうけど、この辺にしとくか、容疑者を一人削ってそ のかわりナンの弟も怪しく見せる。くらいか。スピーディにするにはこの辺が妥当かな。


著者名順一覧 く 著者名順一覧 C 本棚 
2005/03/27更新