終りなき夜に生れつく ENDLESS NIGHT No.667
今回限りの登場人物たちを使って、クリスティには(多分)珍しく、事件外のミステリーというか、迷信とかシンピ的なエッセンスを多 用した1作。著者本人が選ぶベスト10にも入っているらしい。(この場合の「入っている」は過去形なんだか、現在形でいいのか…)訳 者が指摘するように、過去のある作品とトリック的に良く似ていると言えなくもないので、そのあたりは確かに評価が分かれるんだろうな ぁ。まぁ、えー?そーなんー?なんかー…。と、思わないでもない。感想はともかく、読むのは止められないのだ。ページを繰らせるのが うまいな。(03/10/24)
アガサ・クリスティーのページへ 作品名順一覧 おへ 作品名順一覧 Eへ 読書日誌へ bk1 amazon
Agatha Christie アガサ・クリスティー
ハヤカワ文庫 HM 1 23(早川書房)638 文庫 1977年7月15日発行・1992年8月31日24刷 544円 訳 乾信一 カバー 真鍋博 献辞 ノラ・ブリチャードに捧ぐ―― この人から私は<ジプシーが丘>の伝説をはじめて聞いた。 「クリス ティーお気に入りの自作」 S 1967
昔からの伝説によって、呪われの地と恐れられている<ジプシーが丘>――しかし、海を望むその素晴らしい眺望は人々の心を魅了せず にはおかなかった。マイクはここで一人の女性と出会い、二人は激しい恋におちた。が、周囲の反対を押し切り結婚した彼の前には妻の死 という大きな破局が待ち受けていた……果たしてこの土地に伝わる呪いのせいなのか? 呪われの地を舞台に繰り広げられる愛憎と犯罪を 斬新な手法で描き出す(裏表紙)
解説?のS氏も指摘するとおり、#
#『アクロイド殺し』(と、氏ははっきり書いていないが)とトリックが類似しているともいえる。##ま
、それはそれ、これはこれ。で。恋の始めから唐突な終わりまでを描いたといえなくもないこの作品はべつの面でも充分楽しめる。もちろ
ん、トリックもちゃんと興味深い。というか、##実は主人公を張っていた人物達の怪しげ(主人公からしてみれ
ば)な動きに騙されて、別の方向へ想像を広げてた。bk1、Amazonとも表紙画像なし。
著者名順一覧 く 著者名順一覧 C 本棚 上 中 下
2004/12/31更新