死の猟犬 The Hound of Death No.897

収録作品  死の猟犬 The Hound of Death  赤信号 The Red Signal  第四の男 The Forth Man  ジプシー The Gipsy  ラ ンプ The Lamp  ラジオ Wireless  検察側の証人 The Witness for the Prosecution  青い壺の謎  The Mystery of the Blur Jar  アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件 The Strange Case of Sir Arthur Carmichael  翼の呼ぶ 声 The Call of Wings  最後の降霊会 The Last Séance  S・O・S S.O.S

ミステリーとは限らない短篇集。けっこう、テイスト的には好き。ただ、クリスティーに期待してないモノなので、とまどった。「赤信 号」「ラジオ」みたいなのは特に好きな傾向。「翼の呼ぶ声」はちっと哲学的だなぁ。悪くない。「検察側の証人」は話の筋は知ってたけ ど、映画の脚本とはちょっとラストが違った。まぁ、脚本のほうがこなれているけど、派手で無理があったと思う。表題作はよくわからな かった。(05/01/26)

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Agatha Christie アガサ・クリスティー  1890年、保 養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがて お金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。 19 14年に24歳でイギリス航空隊のアートボルト・クリスティと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。 1926年には謎の失踪を遂げる。様々な憶測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルトと離婚し、1930年に 考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。 1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、 その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されてい る。 author photo : (c)Angus McBean (c)Hayakawa Publishing.Inc.

ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 55 短篇集(早川書房)5341 文庫 2004年2月10日印刷・2004年2月15日発行  本体800円+税 訳 小倉多加志 Photograph (c)CORBIS/amana images Cover Design Hayakawa Design 解説 風間賢二 193 3

ベルギーの小さな村に侵入したドイツ兵士を、謎の爆発現象で吹き飛ばしたのは聖女と評判の修道女であった。まもなく、彼女は「死の 猟犬」について謎めいた話を始めるが……。超自然現象とそれに絡む犯罪を描いた表題作をはじめ、幻想怪奇をテーマにした異色短篇11 篇と映画化された名作短篇「検察側の証人」を収録 解説:風間賢二(裏表紙)

神秘主義とでもいうのでしょうか。奇 妙な味というか。そんな中、「検察側の証人」は法廷ミステリです。


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2005/01/30更新