死の拙文 A QUICHE BEFORE DYING No.192

母娘のやりとりがなかなかよかった。特に、先日、「親と過す時間が短かった子供に多い問題行動」に自分が当てはまる項目が多かった のに、気づいた後では。まぁ、両親と過す時間が短かったのを今更どーにもならないし、その影響があるときづかされたら、自分でどーに かしなきゃなんないくらいには歳を取ってる。主人公のジェーンなんか3人の子持ちで、それでも、母親本人が解決したんだから、この作 品を読んだ結果そう思ったわけじゃないけど。「誰が稼いで来てやってんだ」じゃなくて、「誰が稼いでくる気にさせてやってんだ」と、 母達が大手を振って言える世の中になるといろんなことが楽だろうな。正直言って、自分ひとり食べていくだけだったら、「ま、いつ仕事 辞めてもいーしー。最後は国が世話してくれるしー。」ってなもんだ。働くことに生きがいがあるかもしれない、なーんて錯覚も抱けやし ない。今回も、問題は接点。なんだって、この日常生活の中で、昨日今日、知り合ったばかりの人が殺されるのか。過去のどこに接点があ って、動機に繋がったのか。なかなかおもしろかった。今回登場の人々も個性的で。スージーの出番がなかったのが残念だ 。(02/02/10)

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Jill Churchill ジル・チャーチル

創元推理文庫 M 4 チ 3(東京創元社) 文庫 1995年12月15日初版 460円 訳 浅羽莢子 カバーイラスト 西山 くに子 カバーデザイン 矢島高光  献辞 マージョリィ・ホフブラウと、 〈ハイ・ブラウ・アンド・マナー〉における 全ての友に 捧ぐ カルロス、イヴリン、そして今は亡きジェイクを含めて

ジェーンはためいきをついた。息子たちは旅行中、女同士楽しくやれると思ったのに、ケイトときたら朝寝はする、バイトはする、その あとだって門限一秒前まで友達とお出かけくださる。母親と娘って生まれつきホルモンが合わないのかなあ。弱気の虫がうずいたそんな折 り、ジェーン自身の母親が遊びに来た。滞在中、自分史作法の講座を受けるという母親につきあって幽霊受講生を決めこんだジェーンたが 、自みずから架空の伝記の執筆にのめりこみ、あげく毒殺事件の現場に居合わせる羽目に……。主婦探偵が小説を 書きながら殺人も解決する第三弾!(p1)

ジェーンはためいきをついた。せっかく女二人になれたというのに、娘のケイトときたら朝寝はする、バイトはする、そのあとだって門 限一秒前までお出かけくださる。弱気の虫がうずいたそんな折り、ジェーン自身の母親が遊びにやってくる。滞在中、つきあって自分史執 筆の講座を受けることにしたが、思いがけず毒殺事件が勃発し……。主婦探偵が生きがいと殺人犯を探索する第三弾!(裏表紙 )

ケィティがヴァンダイン刑事のことを ##「あの人悪くないよ。おじさんにしちゃ」##いやいや。さすが、ジェーンの娘。先が楽しみな子。前 作では、長男マイクの話。って側面もあったけど、今回は、長女ケィティの話でもあるわけだ。そして、母の話でも。トッドの話は、まだ 先だろうな。末っ子ってそーゆーもんだ。bk1は表紙画像なし。


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2004/12/28更新