天国の囚人 Heaven's Prisoners No.859
途中で起こる事件を一つ知っていたので、いつどんな形でそれが起こるのかドキドキハラハラ〜。というような軽口の似合う作品では決 してない。でも、最初に勇気の性質について考察していたデイヴがそれに反するかのような行為にどんどん没頭していくのが残念というか 話をどんどん暗くしてゆく。ところで、角川からは、シリーズが1、3、2作目の順で翻訳されている。ハップとレナードシリーズも1作 目が訳されないまま放置されてるし。そういうのってなんとかしてほしいなぁ。(04/12/05)
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James Lee Burke ジェイムズ・リー・バーク レイモンド ・カーヴァーが編集した The Best American Short Stories などに名を連ねていた文学畑の出身。大学でクリエイティヴ・ライティング を教えながら、「ネオン・レイン」でミステリに転じ、同主人公が登場するシリーズ第三作「ブラック・チェリー・ブルース」で’90M WA長編賞を受賞。ロッキー山脈の北部、モンタナに暮らす。 Photo/Vic Bilson
角川文庫 ハ 8・2(角川書店)8458 文庫 平成3年12月25日初版発行 740円(税別) 訳 大久保寛 カバーデザイ ン 菊池千賀子 PHOTO 植村正春(キュウフォトインターナショナル) カバー 暁印刷 献辞 十五回フルにがんばったボクサー 、私のエージェントであるフィリップ・スピッツァーと、多大なる恩義を負っているルイジアナの友人たち――ジョン・イースターリー、 マーサ・レーシー・ホール、そしてマイケル・ピクストン――に捧げる 1988
メキシコ湾の夜明けは稲妻に震える。 デイヴ・ロビショーは驚くべき前歴をもつ元警官だが、今は貸しボート屋を開き二人めの妻アニ ーと静かに暮らしている。ある朝、黒煙をあげた飛行機が海に墜落した。4体の死体が漂う機内から、ロビショーは生き残った少女を救い 出した。 翌日の早朝、出入国管理局の役人が少女を探してロビショーを訪ねてきた。役人は死体は3つで、飛行機はエル・サルヴァドル から不法入国だという。政府はなぜ死体を隠すのか?忍び寄る何者かが、嗅ぎまわるのはやめろとロビショーを脅かす。が、ロビショーは やめることができない。彼のなかの悪魔が目覚めたのだ。名作「ネオン・レイン」に続く待望のシリーズ第2作。(裏表紙 )
第3作のレビューを読んでしまったの
で、##作中、アニーが死んでしまう##ことがわかっていた。それがいつになるかハラハラしながら読ん
だ。##ド派手に登場して、ひと悶着ありそうな雰囲気を漂わせた子供##に関しては拍子抜けするくらい
何事も起こらず、え?それでいいんですか??というラスト(この件については)。警察と保安官の関係がイマイチよくわからない…。法
システムの違いですね。純文学を書いていたという過去はロビショーの内面をこれでもかって描くところによく出てると思う。なので、ど
うも、主人公が正義の味方っぽくない…。それが魅力と言えばそうなんだけど。
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2004/12/05更新