死ねばいなくなる No.839

収録作品  困っている女  梅雨時雨  死ねば いなくなる  路傍の石  ビデオ・ギャル  逢いに来た男

もう一つの札幌の物語。修辞的な意味でなく、パラレルワールドって感じで。ファンタジィですね。でも、上手に社会の一面を切り取っ ているとでもいうべきでしょうか。おもしろかったです。(04/11/07)

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東 直己  1956年札幌生まれ。北海道大学文学部哲学科 中退。土木作業員、ポスター貼り、タウン雑誌編集者などを経て、92年『探偵はバーにいる』で作家としてデビュー。著書に『バーにか かってきた電話』『消えた少年』『探偵はひとりぼっち』『フリージア』『渇き』『沈黙の橋』『流れる砂』『悲鳴』などがある。200 1年『残光』で第54回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。

角川春樹事務所 単行本 2002年1月8日第1刷発行 1,500円+税 装幀 芹澤泰偉

初出  書き下ろし 困っている女  「小説壹號」 梅雨時雨(1991年)  「北方文藝」 死ねば い なくなる(1987年9月) 路傍の石(1991年3月) ビデオ・ギャル(1989年7月) 逢いに来た男(1987年3月)

真実はそこにはない、あるのは心にだけだ 本年度日本推理作家協会賞を受賞した気鋭著者による、書き下ろし最新作『困っている女』 を含む待望の作品集。東直己の原点がここにある!(帯)

「困っている女」は現実世界でもあり うることなので、特に奇異に思いませんでしたが、「時雨梅雨」から、あれれれれ。で、「ビデオ・ギャル」に至ってはもう。です。ま。 探偵シリーズみたいなのの短編を想像してたので。こういうのも面白いです。


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2004/11/21更新