水車館の殺人 No.573

あぁ〜。読んだことあった。しかも、犯人をプロローグで思い出してしまった。トリックも。ま、忘れていたこともありまして、その辺 は楽しんだり。次の『迷路館の殺人』は、何故か閉架図書らしい。なんでだろう。古いから?これは、いつもと違う図書館で借りてきたん だけど、そこは、ア行の棚がやたら日当たりのいいところで、背表紙が全部日に焼けてた。それってどうよ?(03/06/20)

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綾辻 行人  昭和35年京都生まれ。京大教育学部卒。現在 、同大学院に在学中。専攻は社会教育学(逸脱行動論)。京大推理小説研究会が生み出した、本格推理の若きエース。島田荘司氏が熱いメ ッセージを寄せたデビュー作「十角館の殺人」は、従来のミステリに飽き足らぬ思いを抱いていた読者の圧倒的な支持と共感を得た。処女 作にして週刊文春昭和62年度ミステリーベスト10入りを果たす。

講談社ノベルス(講談社) 新書 1988年2月5日第1刷・1995年5月25日第14刷 738円 著者写真 荒谷良一 ブッ クデザイン 熊谷直人 カバーデザイン 辰巳四郎 献辞 ――親愛なるF・S・Pに―― 1992年3月講談社文庫として刊行(bk1 amazon

著者のことば 古城のような館を舞台に、僕好みの“探偵小説”を書いてみました。 閉ざされた“静寂”の空間を造り出すために回り 続ける三連水車。館は、これらの水車によって時の川面に浮かんだ“船”です。乗組員は、仮面に醜い素顔を隠した主人、薄幸の美少女、 無表情な執事、胡散臭(うさんくさ)げな客人たち、飛び入りの“名探偵”……。 そんな“船”の 中で起こった、これは嵐の夜の物語です。(帯)

惨劇に彩られた「十角館」と同様、奇矯な建築家・中村青司の手になる「水車館」。古城を彷彿(ほうふ つ)させる館(やかた)の主(あるじ)は、過去の無 惨な事故ゆえ常に仮面をつけた藤沼紀一。妻は幽囚同然の美少女。一年前に起こった奇怪な殺人と、一人の男の密室からの消失。……舞台 は整った。一年後のいま、戦慄の大トリックが待ちうける!(帯)

トリックが大きいというか、前提が大 きく崩れる。というのが好きですね。綾辻氏の館シリーズ。##薄幸の美少女。と思いきや、意外と情熱のヒトだ ったり、とか。##あんまり関係ないか。でも、意外だよなぁ。中村青司という奇矯の建築家を生み出した時点で既にずいぶん成功 していると思う。bk1の紹介は表紙画像なしですが、いつもの二人なので、ソツなしイミなしフンイキありないつもの表紙です。額縁っ ぽいのが画家のイメージで、後ろの銀の服の人が薄幸の美少女役ですか?ってくらいかな。


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2004/11/21更新