黒いトランク No.172
いろいろな推理小説で、あとがきなどにこの本の影響を受けた。とあったように記憶しているので、「初刊バージョン」というこれを買 ってみた。こびとが、「その他のシリーズ、読んでみたけど、仮名遣いとか違うし、ちょっと、読みづらかったよ」と、言っていたが、こ れはそんなことなかった。多分、仮名遣いとかより、行間の広さとか書体とか文字の大きさの問題だったのでは?と思われる。それにして も、「黒いトランク」のトランクを手提げ鞄サイズを想像していたので、人間が入るような巨大トランクだという点でまず、意表をつかれ てしまった。そんなもんを移動トリックに使うと思わなかったし。死体が出てきたときも、首だけ入っていたのかと思った。(前日に「北 斗の星」殺人事件で首が多用されたせいもある)中身は死体じゃなくて、重要書類とか盗品とか何か特殊なもので、その所持がアリバイと 密接に関係あるとかそういったトリックだと思っていたので。それとは別に、昔の時刻表っておもしろい。〒マークとか、帽子のマークな どなど。このマーク、いつごろまで時刻表に載っていたんだろうな〜。鉄道電話って、普通の電話とどう違ったんだろう???などなど、 いろいろ想像しながら読んでゆくのはなかなか楽しい体験でした。ちょっと本来の楽しみ方からは外れているかもしれないけ ど。(02/01/13)
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鮎川 哲也
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2004/07/27更新