鳥居の赤兵衛 宝引の辰 捕者帳 No.847

収録作品  鳥居の赤兵衛  優曇華の銭  黒田狐  雪見船  駒込の馬  毒にも薬  熊谷の馬  十二月十四日

シリーズ5作目、自分が読んだのは3冊目。やっと気づいたこと。登場人物がころころ変わるのに、シリーズとして統一感があるのは、 語り手の口調が同じだからですね。(多分)セリフの口調は様々でも、地の文での語り手としての口調は一定。今回、落ちがちょっとクス リとくるもの多しという印象でした。でも、「毒にも薬」はうーん。そんなんで犯人が落ちるだろうか?と、ちょっと不満。辰が語り手の ものも初めて読んだけど、他の作品と特に変わりなし。お景ちゃんも順調に?育っているようです。(04/11/23)

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泡坂 妻夫

文藝春秋 単行本 2004年8月10日第1刷発行 1,429円+税 装丁 関口聖司 意匠 泡坂妻夫

初出  「オール讀物」 鳥居の赤兵衛(平成12年1月号) 優曇華の銭(平成13年9月号) 黒田狐(平成14年3月号 ) 雪見船(平成14年11月号) 十二月十四日(平成16年6月号)  「小説宝石」 駒込の馬(平成15年1月号) 毒に も薬(平成15年2月号) 熊谷の馬(平成15年8月号)

お江戸の粋な名親分、難儀な謎をさらりと解く! 貸本屋の急死で消えた全十巻の読本『鳥居の赤兵衛』。この本に隠された秘密とは― ―。ご存じ・宝引の辰が活躍する全八篇、大人気シリーズ待望の最新刊!(帯)

江戸の人々の楽しみは、芝居に花見、そして読本。中でも『鳥居の赤兵衛』は大盗賊の活躍を描いた手書きの貸本屋限定・十巻もので、 滅法面白いと評判だ。そんな時、貸本屋が急死。続きが読みたい読者は貸本屋に駆けつけたが、なぜか回収されたはずのこの本だけが消え ていた―― 表題作の他に七篇、風変わりな事件の謎を辰親分があざやかに解く。「宝引の辰 捕者帳」シリーズ待望の最新刊(帯 )

まだテレビでやってたりするんでしょ うか。だんだん面白くなってきていると思います。あと、いろんな職業の人が出てきてそれも見所。「黒田狐」はお武家が出てきて辰が語 り手なので、ちょっと異色。コン・ゲームみたいなもんだし。まだシリーズの1・2作目を読んでいないけど、続きが出たらどんどん読み たい。


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2005/04/09更新