奇術探偵曾我佳城全集 No.638
収録作品 天井のとらんぷ シンブルの味 空中朝顔 白いハンカチーフ バースデイロープ ビルチューブ 消える銃 弾 カップと玉 石になった人形 七羽の銀鳩 剣の舞 虚像実像 花火と銃声 ジグザグ だるまさんがころした ミダス王の奇跡 浮気な鍵 真珠夫人 とらんぷの歌 百魔術 おしゃべり鏡 魔術城完成
いやぁ。おもしろかったです。いままで読んだ2冊があまり…。だったんだけど、これでまた、泡坂妻夫ワールドに足を突っ込み始める かもしれない。しかし、20年もつづいたシリーズなのですね。まとめてしまったことが残念なような潮時のような。それは作家にしかわ からないだろうなぁ。(03/09/09)
泡坂 妻夫のページへ 作品名順一覧 きへ 読書日誌へ bk1 amazon
泡坂 妻夫 1933年東京・神田鍛冶町生れ。都立九段高校卒業後、家業の紋章上 絵師の仕事につくが、アマチュア・マジシャンとしても活躍する。’76年、処女作『DL2号殺人事件』が幻影城新人賞佳作。’78年 に『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞受賞。’90年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞する。本書の主人公女流奇術師 曽我佳城≠ヘ、20年にわたって「小説現代」等誌上に掲載されたシリーズに登場する、多くのファンに愛されたヒロイン。
講談社 単行本 2000年6月30日第1刷 3,200円 紋意匠 泡坂妻夫 装丁 祖父江慎+コズフィッシュ 『天井の とらんぷ』(講談社ノベルス、1983年6月刊 bk1 amazon 講談社文庫、1986年 8月刊 bk1 amazon)より「天井のとらんぷ」 「シンブルの味」「空中朝顔」「白いハンカチーフ」「バースデイロープ」「ビルチューブ」「消える銃弾」「カップと玉」、『花火と 銃声』(講談社ノベルス、1988年6月刊 bk1 amazon 講談社文庫、1992年 8月刊 bk1 amazon)より「石になった人形」 「七羽の銀鳩」「剣の舞」「虚像実像」「花火と銃声」「ジグザグ」「だるまさんがころした」を再収録し、未刊行七編を加えた。 20 03年6月講談社文庫『奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻』(bk1 amazon)・『奇術探 偵曾我佳城全集 戯の巻』(bk1 amazon)に分冊し刊行
初出 「小説現代」 天井のとらんぷ(1980年5月号) シンブルの味(1980年8月号) 空中朝顔(1980年1 1月号) 白いハンカチーフ(原題「藤形少女歌劇団付属音楽学校寮集団中毒事件の真相!?」1981年4月号) バースデイロープ( 1981年11月号) ビルチューブ(1982年3月号) 消える銃弾(1982年11月号) カップと玉(原題「曽我佳城の大暗号 」1983年4月号) 石になった人形(1983年8月号) 七羽の銀鳩(1984年5月号) 剣の舞(1984年12月号) 虚像 実像(1985年7月号) 花火と銃声(1986年1月号) ジグザグ(1986年12月号) だるまさんがころした(1988年7 月号) ミダス王の奇跡(1990年11月号) 浮気な鍵(1991年7月号) 真珠夫人(1992年6月号) とらんぷの歌(19 93年3月号) 「メフィスト」(2000年1月増刊号) 百魔術 おしゃべり鏡 魔術城完成
祝 魔術城完成。 奇術ミステリの歴史的大作堂々刊行。 伝説の女流奇術師・曽我佳城(そがかじょ う)の凄艶に冴える奇術的推理。奇術&トリックの名手が、20年の時をかけて結実させた珠玉短編の完全版。(帯)
「わたしの先生は奇術の神様みたいな人でしたが、少しおっちょこちょいでしてね。ろくに調べもしないでわたしに佳城などという名を 付けて得意になっていました。でも、佳城という意味を調べたら、墓場のことだったんです。けれどわたしはそれを知っても、一度もその 名が嫌いになったことはありませんでしたわ」――20年の時を経て明かされる曽我佳城の秘密。情熱の焔は激しく、静かに燃えさかる。 (帯)
内容もですが、装幀もおもしろいです
。意匠は著者本人だとかで、きっといろいろな趣向がこらしてあるのでしょう。隠し文字しかわからなかったけど…。オチが気に入ったの
は、「カップと玉」途中の暗号を解いていくのはともかく(考えるのメンドーできちんと読んでない)、##実は
神社の賽銭箱に手をつっこんでいた子供たちは、悪戯ではなく、賞品探しをしていた。##ってとこ。まさに、推理の部分でない伏
線とオチを気に入ったわけです。「ミダス王の奇跡」##最終回への伏線ってところでしょうが、##何度
読んでも##佳城とよし子が同じ場所にいるぞ。佳城が二人なのか?なんなんだ???この佳城は、大岡佳子じゃ
なくて、本名佳城の別人とか???##わかりません。解説求む。
著者名順一覧 あ
2005/04/09更新