鬼子母きしぼ像 No.665
収録作品 鬼子母きしぼ像 弟の首 鳴き砂 ライオン 他化自在天たけじざい てん 指輪の首飾り 竹夫人ちくふじん 三郎菱さぶろびし ジャガイ モとストロー 色縫いろぬい 幕を下ろして 連理れんり
装幀が泡坂さんらしい。登場人物を地の文で「さん」づけして味を出している?「指輪の首飾り」。ぷぷぷ。いつも、女の考えるところ は男の想像をはるかに飛躍するらしい。お話の中では。しかし、この話を作ったのは泡坂さんなんだから…。という迷路にはまって楽しい 。推理系じゃなくて、こちら系のテイストの方が泡坂作品は好き。って、まだ、それほど読んでないけどね。(03/10/22)
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泡坂 妻夫 昭和8年、東京生まれ。家業の紋章上絵(もんしょううわえ)師を継ぐ一方、昭和51年「DL2号機事件」で第1回幻影城新人賞に入選してデビュー。昭和 53年『乱れからくり』で日本推理作家協会賞、昭和63年『折鶴』で泉鏡花文学賞、平成2年『蔭桔梗』で直木賞をそれぞれ受賞。奇抜 な仕掛けと幻想に満ちた作風で名高く、また創作奇術家としても著名。
傑作小説集 祥伝社 単行本 平成10年12月5日初版第1刷 1,600円 カバー紋様 泡坂妻夫 装幀 中原達治 2003年 2月光文社文庫刊行(bk1 amazon)
初出 「小説NON」 鬼子母像(1992年2月号) 弟の首(1989年12月号) 鳴き砂(1994年1月号) 他 化自在天(1994年12月号) 指輪の首飾り(1996年2月号) 三郎菱(1997年2月号) 色縫い(1997年12月号) 幕を下ろして(1998年7月号) 連理(1992年12月号) 「週刊小説」 ライオン(1994年2月18日号) 竹夫 人(1996年9月27日号) ジャガイモとストロー(1997年10月3日号)
「大人(おとな)の味ね。……お母さんから教わったの」「ええ、母の味です」離婚経験のある タウン誌編集長の奥山美知子(おくやまみちこ)は、母親を亡くしたばかりの年下のアルバイト青年 、西木総一(にしきそういち)と愛人関係にあった。ある日、取材で訪れた古寺で子を慈(いつく)しむ鬼子母神(きしぼじん)像の姿に魅せられた総一は 、美知子を自宅に招き、手料理でもてなすのだが……。(表題作より)恐怖、幻想、愛憎、官能、そして追憶……。熟達の名手が多彩な仕 掛けで紡(つむ)ぐ十二の物語。珠玉の名品集!(見返し)
恐怖、幻想、官能、そして追憶…。 多彩な仕掛けで人間の絆と運命を描く珠玉の名品集 推理界の名匠が紡(つむ)ぐ世にも妖(あや)しき人生模様(帯)
夢幻、官能、奇想、そして情愛…直木賞受賞の名手が贈る殊玉の佳品集! 取材で訪れた古寺で子を慈しむ鬼子母神像の姿に魅せられた 青年の手料理とは?(巻末の最新刊案内)
「ライオン」は、どうなのよ。オチも
なんもあったもんじゃない。という気がしないでもないぞ。「他化自在天」「竹夫人」「幕を下ろして」は好きなタイプ。もちょっとひね
りが欲しいような気もするが。特に「幕を下ろして」。表題作は、見返しや帯の文句がバシっと説明してます。しかし、今、サザンの「愛
無き愛児〜Before The Storm〜」が流れてたりなんかして、「ママ、僕を迎えに来て」うー。
著者名順一覧 あ
2005/04/10更新