からくり東海道 No.718

粋な話。なんだけど、ラストが好きじゃない〜。何故そう終わる。そこで終わる。納得いかんぞう。ま、全ての謎は解けるんだけどねぇ 。語り口がソフトなので、一瞬、世界を間違えたかと思った読み始め。街道歩きに手(足?)を染め、仕事関係の新聞では「東海道を歩く 」という連載をチェックしているので、楽しい趣向の作品でした。ちょっと、関東は歩きに行くのには遠いけどね。尾州のお屋敷の話なの で、縁はあるか。な。(04/02/05)

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泡坂 妻夫

光文社 単行本 1996年9月25日初版1刷 1,650円 カバー絵 東啓三郎 デザイン 熊谷博人 カバー印刷 半七写真印 刷 初出「小説宝石」(光文社)’96年3月・4月号 1999年6月光文社文庫刊行(bk1 amazon

箱根路を駆ける夢≠ニ罠=I? 魔術師(マジシャン)*A坂妻夫が挑む長編時代小説の 新風!(帯)

天保(てんぽう)十年。尾張藩江戸下屋敷で催された正月の祝いで余興を演じた角兵衛獅子(かくべえじし)、みつと文吉。二人は屋敷の庭に、一つの宿場町≠ェ造られているのを見た。 十年後 、質屋に奉公する文吉は、主人の供で行った小田原宿で、たかと名を改めたみつに再会する。二人はそこで、江戸で見た宿場町とそっ くりな虎屋(とらや)≠発見する。 たかの正体は悪女=B箱根山中に埋められているという 百万両の黄金を狙っていて、その鍵が虎屋≠ノあるという……。

いやあ、世間ってのは狭いもんだねぇ 。という話なのか、求めよ、さらば与えられん。という話なのか。ま、別に教訓なんてないんだろうけど。##ラ ストは煙に巻かれて意識を失いつつある中で見た夢。##ってことでしょうか。なーんーかーねー。


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2004/09/20更新