蔭桔梗 No.768
収録作品 増山雁金 遺影 絹針 簪 蔭桔梗 弱竹さんの字 十一月五日 竜田川 くれまどう 色揚げ 校 舎惜別
別れと再会を描いた短編集。想い出は思い出のままの方がいいこともあれば、年月が誤解を解きほぐしてくれることもある。というか、 年月が人に誤解をときほぐす勇気を与えてくれることもある。というか、月日が経つと、人は丸くなる?のか?なんだろうね。直木賞受賞 作。当時既に斜陽の産業であったであろう和装関連の職人の話が多い。それも珍しいというか、現代(90年代だけど)の話としては目新 しい。時代モンではよくあるかもしれないけど。(04/05/22)
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泡坂 妻夫
新潮社 単行本 1990年2月20日発行・1990年7月15日2刷 1,165円 装幀 蓬田やすひろ 1993年2月新潮文 庫刊行(bk1 amazon)
初出 「小説新潮」 増山雁金(昭和63年8月号) 絹針(昭和61年4月号) 簪(昭和60年10月号) 蔭桔梗(昭 和62年10月号) 弱竹さんの字(平成元年1月増刊号) 十一月五日(昭和62年2月号) 色揚げ(昭和61年10月号) 校舎惜 別(平成元年9月号) 「野生時代」 遺影(平成元年10月号) 「小説すばる」 竜田川 「週刊小説」 くれまどう(昭和60年12月20日号)
直木賞受賞作 再会を、男は予感していた 過去の出来事によって離れてしまった心 20年後の思わぬ出会いは…… 東京の下町風情 の中に描く、大人の恋の物語!(帯)
女は、男の頑なまでの職人気質に惹かれ、その腕にすべての望みをかけて仕事をたくした。しかし、返されてきたものは……蔭桔梗の紋 をめぐる愛のすれ違いを描く表題作他、友禅の着物に忍ばされた一本の絹針の波紋「絹針」。勲章を固辞する老職人の意地「十一月五日」 、「色揚げ」「簪」「くれまどう」など、なつかしい東京下町の風情を背景に、しっとりとした筆にのせて描く大人の恋愛。(帯 )
職人気質。悪いもんじゃないと思うけ
ど、えっと、人間には口がついてて声を出すことができるんだから、ちょっと使ってみたらどうでしょうか?と、時々思う。まぁ、話しだ
し。あと、なんでも口に出すと、この本が持ってるしっとり感がだいなし。bk1、Amazonとも表紙画像なし。
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2004/09/20更新