のまさんのおススメミステリー

11枚のとらんぷ THE ELEVEN PLAYING-CARDS No.134

出だしが、冗長でとっつきにくかったが、作中作はおもしろかったし、作中作を読んだ後は本編もおもしろかった。うーん。でも、現場 の小細工の必要って、あったのかなぁ。(01/11/24)

実験的でありながら、本格的でもある。(読書日誌131−140へのコメント)

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泡坂 妻夫  1933年東京神田に生まれる。紋章上絵師の稼業を襲う傍ら、創作奇 術を発表し、1968年に石田天海賞を受ける。1976年「DL2号機殺人事件」で幻影城新人賞佳作入選。1978年「乱れからくり 」で日本推理作家協会賞長篇賞、1990年「蔭桔梗」で直木賞を受賞している。

創元推理文庫 M あ 1 1(東京創元社)402 11 文庫 1993年5月21日初版・2001年4月27日6版 660円  カバーイラスト 渡辺東 カバーデザイン 小倉敏夫 図版作製 山之辺若 フォレスト 解説 依井貴裕 1976年幻影城ノベルス (bk1)、1979 年8月角川文庫(bk1)、1988 年11月双葉文庫(bk1 amazon)刊行

真敷市公民館で行われている奇術ショウの舞台で、仕掛けの中から飛び出すはずの水田志摩子が現れない。それどころか彼女は自分のマ ンションで殺されていた。しかも死体の周囲には、同じ奇術クラブの仲間、鹿川舜平が書いた「11枚のとらんぷ」に鏤められた11のト リックを構成する小道具類が毀されて置かれていた。秘密の儀式めいたトランプ奇術殺人は何を意味するのか。著者の鹿川舜平が辿りつい た事件の真相とは。自らも数多くの奇術を生み出し、石田天海賞を受けているマジシャン泡坂妻夫が、小説家としてのスタートを飾った記 念すべき第一長編。(p1)

奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が姿を消し、マンションの自室で撲殺死体となって発見された。しかも死体の周囲には、奇 術小説集『11枚のとらんぷ』で使われている小道具が、壊されて散乱していた。この本の著者鹿川は、自著を手掛かりにして真相を追う が……。奇術師としても高名な著者が、華麗なる手捌きのトリックで観客=読者を魅了する泡坂ミステリの長編第一弾!(裏表紙 )

期待が大きかったので、話の世界に入 り込むまで、「けー、なんか、思ったよりつまんね。」と思いながら読んでた。結果としては面白かった。奇術界のことなんて、普段知り よーもないし。


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2005/04/09更新