姫椿　Ｎｏ．８０７

えーっと、表紙の椿の中にこちらに背を向けて佇む女性の絵があることからも、なんとなく、「椿姫」だとずーーーーーーっと思ってま した。表題作を読んでいる途中でも、この話がどう、「椿姫」になるんだ？？？と、思いながら読んでました。えーと、獣扁に解と書く１ 話目の「シエ」結構好きですが、途中からくどい…。もうちょっとあっさりして欲しかった。「再会」「トラブル・メーカー」「零下の厄 災」わりと好きです。「永遠の緑」は、昔読んだことがあって、涙が似合わない環境で読んでいたので、なかなか苦労しました。当時は、 絵（ＣＭ）が先にあって、そのイメージで創られた作品ということで、父娘の顔はイメージがはっきりしていたので、そのほかの人をイメ ージするのがなかなか難しかったですが。今となっては、逆に、父娘の顔を忘れてしまって、すんなり話に入っていけました。もう一度会 えてよかった。(04/08/30)

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浅田　次郎　　１９５１（昭和２６）年、東京生まれ。著書に 「地下鉄（メトロ）に乗って」（第１６回吉川英治文学新人賞）「鉄道員（ぽっぽや）」（第１１７回直木賞）「きんぴか」「プリズンホ テル」「日輪の遺産」「蒼穹の昴」「天切り松闇がたり」「活動冩眞の女」「見知らぬ妻へ」「霞町物語」「シェエラザード」「勇気凛凛 ルリの色」「サイマー！」「壬生義士伝」（第１３回柴田錬三郎賞）「沙高樓綺譚」「五郎治殿御始末」などがある。

文春文庫　あ　３９　４（文藝春秋）　文庫　２００３年９月１０日第１刷　５１４円＋税　解説「【姫椿】のこと」　金子成人　装画 　井筒啓之　装丁　坂田政則　２００１年１月文藝春秋より単行本刊行（bk1　amazon）

初出　　「オール讀物」　シエ（１９９８年５月号）　姫椿（１９９９年２月号）　再会（１９９８年１月号）　マダムの咽仏 （１９９９年６月号）　トラブル・メーカー（１９９９年１０月号）　オリンポスの聖女（２０００年１１月号）　零下の災厄（２０００ 年２月号）　「ＫＥＩＢＡ　ＣＡＴＡＬＯＧ」　永遠の緑（Ｖｏｌ．１８）

不幸の分だけ、ちゃんと幸せになれるよ。ほんとだよ。　凍てつく心を温める短篇集。（帯）

忘れないで、誰かがあなたを見守っている（巻末の最新刊案内）

飼い猫が死んでしまったＯＬ、経営に行き詰まり、死に場所を探す社長、三十年前に別れた恋人への絶ち難い思いを心に秘めた男、妻に 先立たれ、思い出の競馬場に通う大学助教授……。凍てついた心を抱えながら日々を暮す人々に、冬の日溜りにも似た微かなぬくもりが、 舞い降りる。魂を揺さぶる全八篇の短篇集。　解説・金子成人（裏表紙）

「シェ」「姫椿」「再会」のような、 日常とＳＦが交錯するかのような話ってけっこう好きですが、ちょっとくどいかな…。「再会」くらい説明なしで不可解。っていいと思う けど。「シェ」とか特に、＃＃謎の生物シェの独白はやめて欲しかったなぁ。＃＃でも、良かったです。ま た短篇集があれば買うと思う。

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2004/09/12更新☆