薔薇盗人 No.611

収録作品  あじさい心中  死に賃  奈落  佳人  ひなまつり  薔薇盗人

表題作、これは…いいですね。少年、君は結局、君が何をしたか気づいてないぞ。「佳人」先輩にこーゆー奴いるけど、まさか…。と、 思った読者がたくさんいるでしょう。長編では苦しいけど、短編ならではの仕上がりか。「奈落」こわいのう。すまじきものは宮仕え。ト ップでもね。他3編はあまりしらないけど、浅田次郎的イメージだったので、それなりに良かった。「奈落」もそうか な。(03/08/09)

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浅田 次郎  1951(昭和26)年、東京生れ。’95( 平成7)年、『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞、「鉄道員(ぽっぽや)」で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞。『蒼穹の昴』『シェエラザード 』『五郎治殿御始末』など多数の著書があり、幅広い読者を獲得している。。

新潮文庫 あ 47 1(新潮社)7122 文庫 平成15年4月1日発行 本体514円(税別) カバー装画 東恩納裕一 解説  菊池仁 カバー印刷 錦明印刷 デザイン 新潮社装幀室 平成12年8月新潮社より単行本(bk1 amazon)刊行

悲しい瞳に、バラは咲かない。罪つくりな6短編(帯)

父子の絆は、庭の美しい薔薇。船長の父へ息子の手紙が伝えた不思議な出来事とは……。人間の哀歓を巧みに描く、愛と涙の6短編。( 巻末の最新刊案内)

「親愛なるダディと、ぼくの大好きなメイ・プリンセス号へ」――豪華客船船長の父と少年をつなぐ寄港地への手紙。父の大切な薔薇を 守る少年が告げた出来事とは――「薔薇盗人」。リストラされたカメラマンと場末のストリッパーのつかの間の、そして深い哀情「あじさ い心中」。親友の死を前にして老経営者に起きた死生への惑い「死に賃」。人間の哀歓を巧みな筆致で描く、愛と涙の6短編。(裏表紙 )

そういえば、短編集しか読んでないな ぁ。一度上下巻モノにも挑戦してみたい。


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2005/03/13更新