スイス時計の謎 No.581
収録作品 あるYの悲劇 女彫刻家の首 シャイロックの密室 スイス時計の謎
内2編は別のアンソロジー集で読んだものだったので、なんだか損したキーブーン―。しかしこれで、『Yの悲劇』に収録されていた作 品の再録、読んでないの法月さんだけだ。さて、アリスはいつも火村の横にいる。ので、語り方が横顔的。に対して、短編集に収録される 犯人サイドからのお話では、アリスや火村の正面からの観察が聞けてなかなかおもしろい。そういや、ついこのあいだ、こびとと本屋の漫 画コーナーで、アリスと氷室がカッコ良すぎ。おかしい!許さん!などと話したんだった。うーん。やっぱり、二人はもちょっと崩れた感 じなんだよねぇ。(03/06/26)
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有栖川 有栖 1959年大阪市生まれ。同志社大学法学部 卒業。在学中は同大推理小説研究会に所属。’89年に『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾り、以後「新本格」ミステリムーブメントの 最前線を走りつづけている。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。
〈国名シリーズ第7弾〉 講談社ノベルス アL−11(講談社) 新書 2003年5月7日第1刷 800円 ブックデザイン 熊 谷博人 カバーデザイン 辰巳四郎
初出 『「Y」の悲劇』講談社文庫 あるYの悲劇 「小説NON」 女彫刻家の首(’98年11月増刊号) シ ャイロックの密室(’01年5月号) 「小説現代」 スイス時計の謎(’03年5月増刊号メフィスト)
ダイイング・メッセージ、首のない死体、密室、犯人あての四本立てです。表題作は、手掛かりの組み合わせによってではなく、純粋な 論理で犯人が指摘できる作品なので、腕まくりして挑戦してみてください。 ――有栖川有栖(表紙見返し)
<国名シリーズ>第7弾! 被害者の腕時計消失の謎を追う表題作ほか、バラエティ溢れる全4編。(巻末の最新刊案内)
2年に一度ひらかれていた“同窓会(リユニオン)”当日、メンバーの一人が殺害され、被害者 のしていた腕時計が消失!犯人の意図に臨床犯罪学者・火村英夫(ひむらひでお)と推理作家・有栖 川有栖(ありすがわありす)が迫る表題作のほか、ダイイング・メッセージ、首なし死体、密室と、 本格ミステリファンには堪えられない超絶品全4編。有栖川有栖の真髄がここに!(裏表紙)
因果応報な世の中だったら、さぞかし
犯罪も少ないでしょ。って考えは甘すぎるかなぁ。しかし、有栖も火村もそろそろ30代後半に突入しそうだ。というところで、有栖の青
春?時代の片鱗が覗ける中編。さて、次号以降はいかに。ってとこですね。
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2004/09/25更新