のまさんのおススメミステリー

ブラジル蝶の謎 No.127

収録作品  ブラジル蝶の謎  妄想日記  彼女か彼か  鍵  人喰いの滝  蝶々がはばたく

これは読んだことも忘れていた。再読。だろうと思う。多分。「彼か彼女か」「鍵」「蝶々がはばたく」のところどころに薄ら覚えがあ る程度だけど。「人喰い滝」はマンガで読んだのを良く覚えているので、小説を読んだかどうか定かではないけれど。種内の変種がとんで もなく多様という、アグリアス、見てみたいなー。これを読んで、やっと、「そーいやー、国名シリーズって、表題作にしか国名ついてね ーや。」ということにやっと気づいた。(01/11/17)

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有栖川 有栖  1959年大阪市生まれ。同志社大学法学部 卒業。在学中は同大推理小説研究会に所属。89年に『月光ゲーム』で鮮烈でビューを飾る。最新刊は『幻想運河』(実業之日本社刊)『 山伏地蔵坊の放浪』(東京創元社)。講談社ノベルスには『マジックミラー』『46番目の密室』、国名シリーズの『ロシア紅茶の謎』『 スウェーデン館の謎』がある。本書は、同シリーズ待望の第3弾である。(裏表紙見返し) 著者のことば 国名シリーズ第三弾。火村シ リーズの第二短編集です。 臨床犯罪学者、火村助教授のフィールドワークにあなたも立ち合って下さい。 蝶々の物語で始まり、蝶々の 物語で終わるこの本を閉じる時、あなたの瞼(まぶた)にちらりとでも――一匹でも――蝶々の幻が 映れば幸いです。(表紙見返し)

〈国名シリーズ第3弾〉 講談社ノベルス アL−05(講談社) 新書 1996年5月7日第1刷 757円 ブックデザイン 熊 谷博人 カバーデザイン 辰巳四郎 写真 海野和男 1999年5月講談社文庫(bk1 amazon)刊行

初出  「小説現代」 ブラジル蝶の謎(’96年4月増刊号メフィスト) 妄想日記(’94年7月号増刊ミステリー・ニュ ーウェーブ12) 彼女か彼か(’95年11月増刊号メフィスト) 蝶々がはばたく(’95年3月号)  「小説non」 鍵 (’95年1月号)  『ミステリーの愉しみ第5巻 奇想の復活』(立風書房) 人喰いの滝

美しい蝶に囲まれ殺された男の意外な過去――。表題作他5編を収録。(巻末の最新刊案内介)

美しい異国の蝶々に囲まれて殺害された男の意外な過去が、真犯人解明への重要な鍵を握る表題作『ブラジル蝶の謎』。密室から突如、 霧のごとく消え去った若いカップルの謎に迫る『蝶々がはばたく』――。おなじみ有栖川・火村コンビの名推理が冴え渡る傑作ミステリ全 6編を収録。読者待望の〈国名シリーズ〉第3弾!(裏表紙)

蝶に始まり、蝶に終わる。「ブラジル 蝶の謎」は、ずばりそのものが登場するが、「蝶々がはばたく」は、比喩。「人喰いの滝」は『奇想の復活』というアンソロジーのために 書かれたと作者あとがきにあり、納得。このトリックが実行されているところを思い浮かべると、すごくシュールだ。ところで、作中火村 ・有栖川コンビは蟹を食べに北陸へ向かっているが(道中は1人)、実際、30過ぎの男が二人で旅行してるのって、見ないな。30過ぎ の男の旅行の3パターン、女連れ(妻でもそうでなくても)、一人旅、または団体バス。って感じ。宴会メイン。みたいな。bk1は表紙 画像なし。


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2004/09/25更新