46番目の密室 No.119

犯人や足跡の謎は予想が当たったので、満足。それにしても、動機が意外でした。ほーほぅ。理解のできん世界だ。鳴風荘事件とだぶる ところがあったな。解説が鳴風荘事件の綾辻行人だし。(関係ないけど)解説に、火村・アリスシリーズの第1作とあった。そーなのか。 既に何冊か読んだ覚えがあるけど、これが初登場か。解説に書いてなきゃわかんないな。(01/11/05)

有栖川 有栖のページへ 作品名順一覧 よへ 読書日誌へ bk1 amazon


有栖川 有栖  1959年大阪市生まれ。同志社大学在学中 より推理小説研究会に所属して創作等で活躍。処女作は『月光ゲーム』(東京創元社刊)。他に『マジックミラー』『双頭の悪魔』『ロシ ア紅茶の謎』などがある。

講談社文庫 あ 58 2(講談社) 文庫 1995年3月15日第1刷・1997年6月16日第8刷 563円 カバーデザイン  辰巳四郎 解説 綾辻行人 献辞 密室を愛し、 密室を憎む、 すべての人々に―― 1992年3月講談社ノベルス(bk1 amazon)として刊行

45の密室トリックを発表した推理小説の大家、真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を突っ込むという悲惨な 姿であった。彼は自分の考えた46番目の密室トリックで殺されたのか? 推理作家・有栖川有栖とその友人で犯罪学者・火村英生のコン ビが怪事件の謎に迫る! 新本格推理小説。(裏表紙)

二人が、軽井沢へ出かける途中で、「 名古屋についたときに」とあり、は?と思ってしまった。ついつい、主人公は東京からどっかへ出かけることになっているという思考回路 が働いていたのだ。ちゃんと、「京都駅で待ってりゃいい〜」という箇所があったにもかかわらず。考えてみれば、アリス(学生)の江神 さんは、カタガキ付きの人ではなかったので、「山の中」とか、「絶海の孤島」とか、「孤立した村」で事件が起きたわけだけど、アリス (作家)の友人火村英生は、登場の時から、大学内で一番若い助教授で、さらに、警察に顔が利いている。おかげで、「おいおい、フツー の人間はそうやたらめったら犯罪に出くわすもんじゃないだろ。たとえ推理作家とはいっても。」というつっこみは軽くかわせる。そうい う条件を提示したにも関わらず、とりあえず、人里はなれた雪の山荘で事件が起きるのは、やっぱり、初登場のお約束。みたいなものなん だろうか???bk1は表紙画像なし。


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2004/09/25更新