双頭の悪魔 DOUBLE-HEADED DEVIL No.209
読んだことはあると思うだけど、忘れてた。でも、第一の犯行、犯人がいかにして被害者の後を追ったか。は、すぐわかったから、頭の 片隅に記憶が残っていたんだろーなー。でも、犯人は違う人だと思った。その、被害者を追った方法から、もっとダイレクトに想像してし まった。第2の犯行も、途中から、おー、これは、こうにちがいない!と思ったので、なんとなく覚えていたんだと思う。でも、3つめの 「読者への挑戦」はこたえられませんでした。それにしても、理想宮、見てみたい。(02/03/06)
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有栖川 有栖 1959年4月26日、大阪市生まれ。82 年同志社大学法学部卒業。89年1月「月光ゲーム」でデビュー。「孤島パズル」「山伏地蔵坊の放浪」など著書多数。
創元推理文庫 M あ 2 3(東京創元社)414 03 文庫 1999年4月26日初版 1,040円 装画/装幀 大路浩実 解説 巽昌章 本文図版 有栖川有栖 献辞 ――祖父に 1992年2月東京 創元社より刊行(bk1 amazon)
娘を連れ戻してほしいのです――山間の過疎地で孤立する芸術家のコミュニティ木更村に入ったまま戻らないマリアを案じる有馬氏。要 請に応えて英都大学推理小説研究会の面々は四国へ渡る。かたくなに干渉を拒む木更村住民の態度に業を煮やし、大雨を衝いて潜入を決行 。接触に成功して目的を半ば達成したかに思えた矢先、架橋が落ちて木更村は陸の孤島と化す。芸術家たちと共に進退きわまった江神・マ リア、夏森村に足止めされたアリスたち――双方が殺人事件に巻き込まれ、川の両側で真相究明が始まる。読者への挑戦が三度添えられた 、犯人当て(フーダニット)の限界に挑む大作。妙なる本格ミステリの香気、有栖川有栖の真髄ここ にあり。(P1)
他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。救援に向かった英都大学推 理研の一行は、大雨の中木更村への潜入を図る。江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断 された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる……。(裏表紙 )
分厚い。過去のシリーズ2作を足した
くらい厚い。そして、推理研のメンバー、フル出場。(しても、5人だけど)さてさて。おー!こりゃ##香りを
辿っていったにちがいないのだ!ってこたぁ、犯人は調香師だな!香りは暗くても明るくても香るし。##と、あまりにも単純とい
えば、単純に犯人を決め付けてしまった。違ってた……。第11章・3の終盤の##保坂さんの「パトロンがいて
は室木さんの理想宮が完成しても、私はあまり面白いとは思いません。」という発言、##事件が終わると哀しい結果になってるな
ぁ。この文庫は、有栖川作品のかなり多くを飾る大路浩実さんの装幀。この人の装幀は結構好き
。にこにこ。
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2004/09/25更新