十四の嘘と真実 To cut a long story short No.168
収録作品 はじめに 死神は語る(Death Speaks) ※専門家証人(The Expert Witness) 終盤戦(The Endgame) 手紙 (The Letter) ※犯罪は引き合う(Crime Pays) 似て非なるもの(Chalk and Cheese) ※心(臓)変わり (A Change of Heart) ※偶然が多すぎる(Too Many Coincidences) ※ひと目惚れ(Love at First Sight) ※挟み撃ち (Both Sides Against the Middle) ※忘れがたい週末(A Weekend to Remember) ※欲の代償(Something for Nothing) 陰 の功労者(Other Blighters' Efforts) ※横たわる女(The Reclining Woman) 隣の芝生は…… (The Grass is Always Greener...) ※印のついたストーリーは実際の事件に基づいている。
法律が絡む話がけっこうあって、疲れている夜に読み始めようとすると、投げ出したくなる。「似て非なるもの」なんかは、オチが途中 から見えながらもおもしろい。「横たわる女」「犯罪は引き合う」「隣の芝生は…」などは好きなタイプの作品だ。今日、書店で、他の短 編集を買おうと思って捜していたら、天井まである棚の一番上の段にあって、はしごは近くになく、店員も忙しそうだったので、今日は縁 がなかったということであきらめた。フロスト警部のシリーズも、背表紙が激しく痛んでいたのと、凹んでいたのの2冊だったし。まぁ、 それはそれとして、大きな本屋にいるのはいるだけで、楽しいことだけど。「終盤戦」いやぁ。親友っていいもんだ。(02/01/10)
ジェフリー・アーチャーのページへ 作品名順一覧 しへ 作品名順一覧 Tへ 読書日誌へ bk1 amazon
Jeffrey Archer ジェフリー・アーチャー 1940年英国 生れ。’66年に大ロンドン市議会議員として政界デビュー、’69年には最年少議員として下院入りを果たした。自らの体験をもとにし た『百万ドルをとり返せ!』『ケインとアベル』などの著書はすべてベストセラー。 Photo Terry O’Neil
新潮文庫 ア 5 22(新潮社)6649 文庫 平成13年4月1日発行 667円 カバー装幀 作場知生 解説 永井淳 献辞 ステファンとアリスンとデイヴィッドに 2000
もっとも確実な相続人選びの方法とは――「終盤戦」、たまたま聞いてしまった混線電話が思っても見なかった悲劇を生む――「欲の代 償」、悩みのない人生はないとほろっと苦い後味――「隣の芝生は……」など、いずれも巧みな出来栄えの十四編。うち九編は世界各地に 取材した実際の事件に基づく。読む者を手玉に取り、トコトン楽しませる、天性のストーリーテラーによる最新短編集。(裏表紙)
あー。「隣の芝生は青い」って、諺は
、外来モンだったんだ。一般的な隣の家、芝生、日本じゃないわ。なんか、短編集は、原題と関わりなく、「いくつのなんとか」路線で行
くらしい。わかりやすいけどね。「死神は語る」はアーチャーが発掘した作者不詳の話だが、彼がこれを目指して、他の作品を書いたこと
は疑いないだろう。「似て非なるもの」「欲の代償」「隣の芝生は……」は特に面白かった。「隣の芝生は……」は、##社長が社員を叱ると、社員は部下を叱り、部下に妻をあたり、妻は子を叱り、子は犬を蹴り、犬は通りかかった社長を噛
む##ってゆーのに似てます。違うか。
著者名順一覧 あ 著者名順一覧 A 本棚 上 中 下
2004/09/20更新