盗んで開いて　――夢はショパンを駆け巡る　Ｎｏ．８４３

「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ久しぶりの長編とのことです。三毛猫、幽霊、三姉妹、花嫁各シリーズではレギュラー登場人物が多く 、探偵役も中心の１人（匹）だけに限らず他の登場人物も活躍している。が、このシリーズはレギュラーも真弓・淳一・道田君の３人だし 、探偵役は泥棒の淳一で固定。妻の真弓は警察官だけど（だから）まっとう？な捜査活動で証拠を探したり、突飛な行動で核心に近づいた りしているけれど、それを読み取り解決に導くのは淳一の役。そのあたりのバランスがおもしろいと思います。今回、真弓の友人の演奏家 が出てきて、あっと驚くレギュラーになりそうな要素を抱えているのですが、なんとなく、このまま消えそう。でも、次作では彼女の再登 場が気になります。短編では出演しにくいかな…。(04/11/11)

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赤川　次郎　　１９４８年　福岡県生まれ

徳間文庫　あ　１−３９（徳間書店）　文庫　２００４年１１月１５日初刷　本体５９０円＋税　カバーイラスト　長野美穂　カバーデ ザイン　藤山晶子　カバー印刷　錦明印刷（株）　解説　山前譲　２００２年１０月徳間書店（bk1　amazon）

殺人を目撃した少女を護れ。大人気「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ（巻末の最新刊案内）

風見涼は女子中学生。ある晩、事故の後遺症で苦しむ父の「薬」を取りに知人・吉村の家に赴いたところ、吉村が麻薬ギャング・永浜に 惨殺されるのを目撃してしまう。涼は口封じのため命を狙われるが……。大人気「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ！ （裏表紙 ）

作中、ショパンと食パンの取り違いで ある人物が大恥をかく場面がありますが…。ないだろ。このシリーズで長編は珍しい。なんとか１冊、真弓のテンションについていけまし た。他の登場人物のおかげかな…。

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2005/05/01更新