帝都探偵物語B 真紅の挑戦 No.637

礼乃は「あやの」と読むと思っていたので、帯をみて、あれ?と思った。なんかイメージ変わるなぁ。あいかわらずマンガのようにさら さらっと読める(誉め言葉)。しかし、最終章のタイトル。永遠とは祝福ではないのでしょうかね。人間は歩いて歩いて、心が最後には疲 れきるのだろうか。って、この本とはあまり関係ない命題です。(03/09/05)

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赤城 毅

長編伝奇探偵小説 光文社文庫 あ 35−3(光文社) 文庫 2003年8月20日初版1刷発行 571円+税 カバーイラスト  鈴木雅久 カバーデザイン パークデザインオフィス 挿画 鈴木雅久 解説 加藤陽子(東京大学文学部助教授) カバー印刷 近代 美術 1999年3月中央公論新社C★NOVELS(bk1 amazon

迫る不死人(ノスフェラートゥ)の魔手―― 礼乃(れいの )の身が危ない!(帯)

たしかに魔除けの霊力を秘めていると言われても不思議はないほどに、刀身が清浄な光を放っている。腕にかかる、銀の重みも心地よい ほどだった。二度、三度と、十三郎が剣を振ってみたとき、剣の輝きが増した。(扉)

帝国陸軍でもっとも危険な男≠ニ称された氷室(ひむろ)中尉。20年前に欧州(おうしゅう)で消息を絶った彼が、帝都・東京に現れた。しかもかつての若さのままに……。真相解明の 密命を受けた木暮十三郎(こぐれじゅうざぶろう)の前に出現した伯爵(はくしゃく)≠フ正体とは?十三郎の秘書・礼乃(れいの)が伯爵の魔手に 落ち、十三郎は決死の救出に向かう――。 切なくも美しい結末(ラスト)が胸を打つ、大好評シリ ーズ第3弾!(裏表紙)

そうそう。伝奇探偵小説なのだ。たん なる探偵ではなく。前回出てきたアヤしいハカセも無事?レギュラーメンバーに入ったようで。ときどきふと、歴史上実在の人物や、でき ごとが織り交ぜられ、たんなるファンタジーではなく、大正という世相を下敷きにしたファンタジーであることを思い出させてくれる。魔 ともっと近かったような。文明開化と大はやりで謳われたような。


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2005/04/30更新