たけまる文庫 怪の巻 No.297

収録作品  猫恐怖症  春爛漫  芋羊羹  再会  青い花嫁  嫉妬  二重生活  患者  猟奇小説家

んー。おもしろかった。昔好きだったタイプの話だ。うん。再会、青い花嫁、嫉妬、二重生活などは、特に。患者と猟奇小説家は、おも しろかったけど、長いだけにオチが途中で見えてしまう。猫恐怖症、春爛漫、芋羊羹、怖いし、まぁ、おもしろいんだけど、恐怖の発生す る原因があまり必然的でないというか、現実から遠いような。まー、どれでも現実から遠い(といいな)んだけど。(02/06/17)

我孫子 武丸のページへ 作品名順一覧 たへ 読書日誌へ bk1 amazon


我孫子 武丸  一九六二年兵庫生まれ。八九年、「8の殺人」でデビュー。「0の殺 人」「腐食の街」「人形はこたつで推理する」「殺戮にいたる病」など、ユーモラスなものからシリアスなものまで独特の幅広い作風で活 躍中。 撮影・根本勝利

集英社文庫 あ 40 1(集英社) 文庫 2000年5月25日第1刷 476円 デザイン 京極夏彦 With FISCO  解説 笹川吉晴 1997年11月集英社刊行『小説たけまる増刊号』(bk1 amazon)から、作品を抜き出し、 再編集した

初出  「小説すばる」 猫恐怖症(93年8月号) 春爛漫(94年1月号) 芋羊羹(94年4月号) 再会(94年7月 号) 青い花嫁(94年11月号) 嫉妬(95年7月号) 二重生活(95年12月号) 猟奇小説家(96年6月号)  「ミステ リマガジン」 患者(95年11月増刊号)

業界初(?)の「ひとり雑誌」形式で世間を「あ〜っ?」と言わせた話題の短編集「小説たけまる増刊号」が、なんと今度は驚きの「個 人文庫」になって帰ってきた――。記念すべき第一回配本分はホラー作品を集めた「怪の巻」をお届けします。猫を異常に恐れる男の話「 猫恐怖症」、桜が頭蓋を食い破る「春爛漫」、小説の通りに起きる惨殺事件の謎「猟奇小説家」など選りすぐりの九編。……怖いです。( 裏表紙)

前7編は、著者による解題が収められ ていて、それぞれ、落語の噺にヒントを得ているそーだ。でも、知ってて読んでも、どれがどの噺か、結びつかなかったかも。表紙の猫の 目つきがけっこう怖い。でも、我孫子さんのHPの猫に似てるような気がするんだけど、飼い猫?


著者名順一覧 あ 
2005/04/30更新