人形は眠れない No.270

再読。関口さんの母の謎解き。以外は全部忘れてた。あとがきで著者が記しているように、「短編の面白さを兼ね備えた長編」。「鞠夫 誕生秘話」などは、短篇として独立してもおかしくないし、事件がいくつも盛り込まれている。今回は、腹話術師が、自主的?に人形をし まいこんでるシーンあり。ただし、事件を解決はしないけど。(02/05/25)

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我孫子 武丸

講談社文庫 あ 54 7(講談社) 文庫 1996年4月15日第1刷 466円 カバー装画 伊藤正道 カバーデザイン 鈴木 安彦 解説 河内実加 1991年9月カドカワノベルス(bk1 amazon

お久しぶりです!妹尾睦月(せのおむつき)です。今回は、私の住む街で起きた連続放火事件に 腹話術師・朝永(ともなが)さんと人形の鞠夫(まりお)が 果敢に挑戦します。その最中(さなか)、なんと私に言い寄ってくる好青年が現れて、もう大変。と 、とにかくときめいて、そしてちょっぴり切ないひと夏の出来事の御報告です。<人形探偵シリーズ>好評第三弾。(裏表紙 )

単発物、連作短編集の体裁だった第1 弾が、「人形は〜で推理する」パターン+「人形をなくした腹話術師」だったことを考えると、表題がそのパターンをうちやぶったことを もって、このシリーズ、終了。なのかな。鞠夫が誕生したわけも出てきたし。##二人の仲も進展したし。それに しても、河内さんが解説で書いてるように、「くー、照れちゃうよね―」という表現で。「朝永さんは」と「優しかった」の間にある「、 」がもぉ。##このまま続いていってもいいかもしれないけど、「迷惑かけなきゃ病気じゃない」説を採用すると、鞠夫が消えると いう最終話が存在する必要もなさそうだし。睦月を主人公にしている以上、これ以上は続きは難しそう。でも、続きが出るとしたら、それ は楽しみだ。作者があとがきで「短編のおもしろさをかねそなえた長編」だそうで、それは、クリアしてると思う。ただ、「連作短編集」 とどう明確に違うか。は、ちょっとわかりづらい。bk1、Amazonともノベルス版表紙画像なし。


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2005/04/30更新